「棒の手」裏話

棒の手(無二流)を長年やっている西分会の方からお話を伺いました…。


参加している人について
子どもさんはみんな、近所の子たちで、やりたい子たちを集めています。
小学校1年生〜6年生くらい。昔は小学校高学年くらいからでしたが、
今は塾通いの子どもさんが多かったりして、なかなか人が集まらないので
1年生からできるようにしたそうです。
そういう中で棒の手好きな人たちが大人になっても続けています。
高校生・大学生の方も数人いらっしゃいます。

衣装について
西分会には後援会が存在するので、わらぞうりを支給してもらえて、衣装は無料で貸してもらえます。
貸してもらえる衣装はかざきり、帯、紐等。祭り後2週間以内に返します。
他の地域は地下足袋を履いたり、自費で衣装を借りるところもあるとか。
衣装には役割があります。役員は羽織を着ます。
花笠かぶってる人は中割、子どもさんの指導係です。

練習について
練習が始まるのは、祭りの2週間前から。八瀬の木の集会所前広場にて行います。
毎日夜7:30〜9:00の間。雨長く続くようなときは公民館で行います。
先生達はみんなボランティアです。
無二流は基本棒が一番大切でくずしてはいけないそうです。
他のものはアレンジ自由だとか。

鉄砲(隊)について
鉄砲の扱いについては年々厳しくなっているそうです。
鉄砲隊で使われる鉄砲は、ばらして細かく検査し、
使う人・鉄砲を明記した名簿を市に申請します。
検査の結果によって火薬の量が決められていきます。
発砲も決められた場所以外ではしてはいけません。
祭り当日、発砲場所には赤い旗がたっています。
昔は家を出るときに撃ったりしていたそうですが、
それもできないので試し撃ちは朝、発砲場所に集まってからします。
朝からずっと鉄砲を持って動いていると、肩がパンパンに腫れてしまうそうです。
気になるお値段ですが、鉄砲一丁、下は50万円くらいから、上はきりがないそうです。