大入道 (中納屋町保存会)

 この大入道山車は戦時中に人形部分と山車以外の飾り物を疎開していたために大きな損失を被ることなく昭和26年に復活しました。
 江戸時代、中納屋町の蔵などに出没した悪事を働くタヌキの怪物を退治しようと製作されたのが元になっています。
 明治2年よりクジラの髯を使って首がS字型に曲がるようになったとされています。
 この山車は人形が首を長く伸ばし、舌を出して目をむき眉毛を下げる演技を行います。首を伸ばすと9mにもなり日本で最大のからくり人形です。現在の大四日市まつりでも欠かせない存在で、三重県指定有形民俗文化財に指定されています。その大きさのため、電線に引っかからないように電線をあげる担当の人がいるのですが、電線をあげても人形がひっかかってしまうというハプニングがありました。

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