馬の塔
馬の塔は、尾張・西三河・東美濃地方で、江戸時代から行われていた献馬行事です。
豊作のお礼や雨乞いなどのために、標具(だし)と呼ばれる道具で飾られた馬を
一日だけ寺社に奉納します。
もともとは、村内だけの「郷祭」に献馬が行われていたようですが、江戸時代中期になると、
複数の村が連合して大きな神社やお寺に馬の塔を奉納する「合宿」が始まりました。
合宿は大豊作の年にだけ行われる、特別な祭りでした。
現在、印場(北・南)、新居、稲葉、三郷地区の保存会が馬の塔の行事と道具の保存、
伝承に努めています。