瀬戸染付焼 The Seto Sometuke Yaki

瀬戸染付焼の要は《画》にありと言われています

染付は染織用語からきた言葉です。白地の素地にコバルト顔料(呉須絵具)による絵付を施し、その上に釉薬をかけて焼成したものを言います。一般的には、磁器のものをいいますが、瀬戸染付焼では、その前身となった陶胎染付(陶器に染付)も含め一味違った味わいに人気があります

           

歴史7〜8世紀ごろ、猿投窯で焼かれた自然釉のかかった灰釉陶器に始まった瀬戸のやきものは、9世紀には我が国で初めて人工灰釉をかけた白瓷の誕生をみます。以後、中国などから技術をダイナミックに取り入れ、瀬戸特有のやきものの完成させます。

                                                   母作(出来上がり)→

瀬戸染付の特徴没骨(もっこつ)技法と呼ばれる主に付立筆を用いて一気に描く方法です。この絵付では、有田などで用いられる、細かい筆で輪郭線を描き(割描)、その中を絵具で埋める(濃みだみと読む)という技法とは異なり、絵画的な表現が駆使されています。この没骨技法は江戸時代後期に瀬戸を訪れた、横井金谷や伊豆原麻谷などの本画師によって、もたらされました。彼らの指導により発達した瀬戸染付の絵付は画布に見立てた素地に、呉須の濃淡で水墨画のような、繊細で緻密な絵を描くものです。その画題には、日本国内だけではなく、海外でも人気を集めました。その後銅板、プリントによる絵つけが発達したので伝統的な瀬戸染付の技術は一時途絶えましたが近年、手書き、手作りの良さが再び評価され始めました。そうした流れの中で今後の期待が深まります。

この体験は他にもたくさんの場所で行なっています。有料もあれば無料もあります。有料の方がやはりより良いものができると思います。無料はたくさんの人に楽しさと染付の良さを知ってもらいたいのだと思いました。慣れたら有料のところでカップやほかの磁器にも絵つけをしてみるのはいかがでしょうか?

本物の瀬戸染付焼が見たい人は《瀬戸市マルチメディア伝承工芸館》に足を運んで下さい。とても美しいです。

瀬戸染付焼工業共同組合の『瀬戸染付焼』の説明冊子より抜粋、参考

瀬戸市マルチメディア伝承工芸館HPより抜粋