名古屋で能・狂言を観る人のために


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私の講議では、多く能・狂言を扱いますが、そのなかで、能・狂言を実際に観に行くという課題を出しているものがあります。能・狂言はテレビで観るよりも、やはり実際に能楽堂に出かけて観る方がよいと思います。ただし、テレビなどですと、曲の前に解説がありますが、実際の舞台では解説がない場合が多いです。その場合、事前に曲の筋などは読んでいったほうが、分かりやすいと思います。

 能の場合、現行曲の全ての現代語訳がついているという意味で、「謡曲大観」〔佐成謙太郎・明治書院〕はお勧めです。また、狂言については、全曲はいっているという意味で「狂言集成」〔野々村戒三・安藤常次郎〕がお勧めです。どちらも、椙山女学園大学図書館にありますが、その他多くの図書館にあります。

 図書館で調べるという他に、ネットで調べると言う手段もあります。現在能・狂言に関係するサイトはかなり充実してきています。その中でも、能を観る上でお勧めのサイトは以下の通りです。現在、リンクしても構わないか問い合わせ中のサイトもあります。許可を得次第更新して行きたいと思います。

 

能を観る場所・イベントについて 名古屋圏を対象にしております。
名古屋市文化振興事業団 2006年4月より名古屋能楽堂の指定管理者となった名古屋市文化振興事業団の公式ページです。能楽堂については、まだコンテンツが少ないのですが、今後に期待したいです。
,豊田市コンサートホール・能楽堂 豊田市の中心の能楽堂です。コンサートホールと併設されています。
豊田市能楽堂催し物案内 豊田市能楽堂の催し物案内です。

能楽を観るための事前勉強に

★間申楽「能楽の杜」★ このページの演目解説・謡曲本文は、能を観に行く前に読んでおくと非常にためになります。個人でここまでのサイトを作る事が出来るのかと思わされる能楽ホームページ中屈指の労作です。画像の二次利用やレポートへの丸写しの引用は厳に慎んで下さい。私はこのページの常連ですからすぐにわかります。
半魚文庫 「謡曲三百五十番集」のテキストファイルが提供されています。まだ全部ではないということですが、現行曲はだいたい揃っています。能を観に行く前にテキストを入手するなどのときは非常に有り難いです。私もこういうホームページが持ちたいと思わせられる、学術的な質の高さと、記事を読む楽しさを合わせ持ったサイトです。
かけりん村 名古屋の観能記というと、この人のものがネットでは一番よいのではと思います。ニフティの「600年ライブ」のお仲間でした。
古興哥 熊谷一秀さんのホームページです。能楽関係のリンク集が非常に充実しています。マックファンとのこと。。私もマックファンなのですが。。

名古屋で観る事ができる能楽師さん

私は教師ですから、まず学生料金があって、学生に優しい団体のホームページを中心にここでは紹介します。
かんぜこむ 観世九皐会観世喜正師のホームページです。観世九皐会は名古屋でも年三回の定期能をなさっています。時期は毎年だいたい2月・5月・9月です。能二番・狂言一番で前売り4500円、学生2000円は値打ちです。学生諸君には、ぜひこのページの能の初心者向け講座を見てもらいたいです。
狂言共同社 名古屋の和泉流狂言師の団体で、和泉流の家元が東京に去った明治24年にその弟子が中心となって結成し、100年以上の伝統を誇ります。名古屋らしい大らかな芸風で、私は個人的に非常に好きです。
鏡座 京都の味方團(観世流シテ方)、名古屋の大野誠(藤田流笛方)・後藤嘉津幸(幸清流小鼓方)・河村真之介(石井流大鼓方)・野村小三郎(和泉流狂言方)が作った若手の会です。毎年7月あたりに名古屋能楽堂で会を持ちます。学生料金はいつも良心的です。
金春安明不定期日記 金春流若宗家金春安明先生のブログです。音韻のことや中国のことなど、すごく幅広い関心を持たれてすごいなあと思います。
本田光洋後援会 金春流シテ方の本田光洋師のページです。名古屋では8月の津島市天王薪能、秋の名古屋金春会でいつも舞われます。「役者」という言葉が似合う優れた芸を見せる人です。
座・SQUARE 金春流シテ方の高橋忍・辻井八郎・山井綱雄・井上貴覚の4人の若手のグループです。名古屋で定期公演は持っていませんが、天王薪能や名古屋金春会の地謡などで名古屋にもやって来ます。これからの期待株です。
神遊 観世喜正・一噌隆之・観世新九郎・柿原弘和・観世元伯の5人の会です。このグループの形での名古屋での活動はありませんが、他の催しではよく名古屋にもやってきます。個人的には、鏡座との合同公演とかあったら嬉しいのですが。。非常に質の高いグループです。。。
響の会 観世流の西村高夫先生と清水寛二先生の会です。私と家内は筑波大学時代、筑波能狂言研究会で観世流の西村高夫先生に稽古していただいていました。西村先生は、現在名古屋にも稽古にいらしていて、年末には「響の会」名古屋公演をなさいます。子供がいないころは家内と二人で稽古していただいていたのですが。。うーーーん。
能楽こども教室  東海能楽研究会代表の筧鉱一先生が文化庁の伝統芸能こども教室の受託事業として名古屋市中村区米野のコミュニティーセンターで土曜日の午前10時から11時まで行われている小学生・中学生向けの能楽教室のレポートです。この教室は助成金で運営されておりますので、受講料無料です。管理者の長田真由美さんは喜多流シテ方の長田郷先生の奥様です。小学生以下の見習いの参加もOKです。うちの比呂人と友恵も見習いで伺っております。どうも筧先生のお孫さんと遊ぶのと、帰りに近鉄電車を眺めるのが目的のようですが。。
喜多流 長田家 長袖会  筧鉱一先生が代表を勤められて名古屋の能楽の普及と研究のために作られた東海能楽研究会の催しにいつも御協力いただいています。椙山女学園大学の留学生対象の日本事情の講義もお願いしております。長田驍先生が名古屋では群を抜く実力者であることはもちろんですが、息子の郷先生も実力をつけつつあり、2005年にはお孫さんの望君も誕生されて、本当によかったなあと思います。益々の御発展を祈ります。
久習會ホームページ 久習會は、観世流の名家、橋岡家(九世橋岡久太郎師を当主とする)の玄人門下生の為の、研修会・研究会公演です。制作されている荒木亮先生の博識に敬服します。
ぬえの能楽通信blog むかしニフティの「六百年らいぶ」という部屋があったとき、その中心的メンバーだった観世流能楽師ぬえさんのページです。大学のサークルからはじめられたとか、根っから能が好きなのだなあと思います。