4 中国の書物(漢籍)に用例がある場合
まず人名・書名を以下の本で引く。
『中国学芸大辞典』 近藤春雄著 大修館書店 昭和53年10月発行 (2階参考 920)
『中国学芸大辞典』に載っていなかったら。
ア、詩の場合
『大漢和辞典』(前掲)で引いて、その書物の時代を調べます。但し、以下挙げる本は中国で出版された本なので、当たり前のことだが書き下し文はついていません。従って、訳や注のあるものがほしい時には、これらの本で詩の題・内容などを調べた上で、その詩人に関して訳注がないかを探すこととなります。
これらの本は、基本的にそれぞれの作者の活躍した年代順にその作者の詩・文が収められています。たとえば、唐代であれば、初唐・盛唐・中唐・晩唐の順にそれぞれの時代の詩人の詩が収められています。ですから、自分が調べる詩・文の作者
唐以前→『先秦漢魏晋南北朝詩 上・中・下』 逮欽立輯校 中華書局 (図書館1階 921.Se)
唐 →『全唐詩』 全25冊 中華書局 1960年4月第1版 (図書館1階 921.Z)
宋 →『全宋詩』 北京大学古文献研究所編 北京大学出版社(921.Z)
イ、文の場合(賦・祭文・碑文など。)
唐以前→『全上古三代秦漢三国六朝文 一〜四』 中華書局 厳可均校輯 1958年12月第1版 (921.Z)
唐 →『全唐文』 中華書局