せとものについて

やきものの代名詞である「せともの」は日本で最初の灰釉を使った施釉陶器で良質な陶土をはじめ、やきものを作る条件に恵まれて発展しました。織部、志野、黄瀬戸、古瀬戸、鉄釉、灰釉、御深井などの七釉と瀬戸染付が有名です。

せとやきの特徴…千年の歴史が語るようにせとやきにはいろいろな顔があります。陶器磁器の二つが混在しています。せとやきにはどのようなスタイルも咀嚼し,自分のものにする力があり,それが魅力ともいえます。和食器や洋食器など全ての種類を生産できる技術力とそれを産み出すための良質な陶土,磁石を無尽蔵に持っています。

灰釉や鉄釉などせとやきの伝統的な特徴である釉薬をかけた作品と桃山茶わんの志野,黄瀬戸,織部などの手法を使った作品という二つの傾向があります。

せとやきの歴史…瀬戸は1300年の土と炎の歴史を有する陶磁器のまちです。日本では陶磁器のことw「せともの」と言うほど瀬戸は日本の陶磁器産業の中心地であり陶磁器の技術は瀬戸から始まったと言っても過言ではありません。

伝説によれば平安時代末期中国の宋で陶法を学んできた陶祖.加藤四郎左右衛門景正が1242年瀬戸で窯を築いたのが始まりとされているが,実際には平安時代中期,広久手古窯跡群での灰釉による施釉陶器が始まりです。

そして鎌倉,室町,桃山,江戸時代を経て明治から現代にかけて…明治に入ると海外にも輸出されるようになりました。第一次世界大戦以降には戸ノベルティーが誕生しました。一時期大量生産による粗製乱造を招き評価を落としてしまいますが戦時下の代用品生産などで苦境を乗り越えました。そこから現在に至るまで,日本の陶磁器産業の中心を担っています。

この文章は瀬戸の公式HPを参考にしました